モミジバフウ(紅葉葉楓)

 モミジバフウは、イチョウ、ユリノキ、ハナミズキなどと並んで紅葉の美しい街路樹として人気があります。モミジとありますので、モミジの仲間、すなわちカエデ(楓)科の植物かと思いますが、カエデ科ではなくフウ(楓)科(旧マンサク科)フウ属の仲間です。日本でよく見掛けるフウ属の街路樹には、タイワンフウとモミジバフウとがあります。タイワンフウは台湾や中国、ベトナムが原産ですが、モミジバフウは、北米、南米を原産としますのでアメリカフウとも呼ばれます。 モミジバフウは、葉の形が5つから7つに切れていて、日本のモミジの形に似ているために、この名が付きました。一方日本のモミジ(紅葉)ですが、私たちは、イロハモミジやヤマモミジなど葉が5つに分かれて紅葉する植物を総称してモミジと呼び、それ以外のものをカエデと呼んで区別しています。しかし植物学上モミジと云う学名はないそうで、すべてムクロジ科(旧カエデ科)カエデ属の植物です。カナダの国旗に描かれシロップとして有名なメープル(サトウカエデ)も同じ仲間です。

紅や黄が美しく入り混じったモミジバフウの紅葉
紅葉真っ盛りのモミジバフウ並木
モミジバフウの実
枯葉の季節になると実は黒くなります。冬芽も出ています