からし菜(西洋からし菜)

 少し昔は、3月から4月になると里山は黄色一色になりました。油菜の咲く菜の花畑が一面に拡がったからです。しかし最近は菜の花畑をあまり見かけません。代わってよく見るのが、河川敷に拡がる菜の花です。私が通勤電車の車窓から眺める鈴鹿川の分流、派川の河川敷には菜の花の群生が拡がります。私は油菜と思っていましたが、西洋からし菜のようです。最近では、戦後欧州から渡来した西洋からし菜が、日本全国の河川敷で群生するようになっています。
 油菜もからし菜もアブラナ科アブラナ属ですが、他に蕪(かぶ)、白菜、キャベツ、ブロッコリーなどの野菜も同じ仲間で、よく似た黄色の花を咲かせます。菜の花といえばこれらの花の総称ですが、狭義に油菜や西洋油菜だけを指すこともあります。

鈴鹿川分流の派川河川敷に拡がる黄色な西洋からし菜の群生。
河川敷の山側。はるか彼方に鈴鹿山麓が並びます。
青空の下、満開の西洋からし菜の群  
河川敷には白い花も群生しています。
ハマダイコンです。
満開の西洋からし菜の花。朝陽に透けて輝きます。
からし菜の花の群からモンシロチョウが2匹飛び立ちました。
昔ながらの菜の花畑。油菜の花でびっしり埋まり、からし菜よりも密度が高いようです。
さてこの菜の花、油菜みたいに見えますが、いったい何でしょうか?
正解は白菜です。他にも蕪、キャベツ、小松菜、ブロッコリー、水菜などの野菜も同じような黄色の花を咲かせます。