福寿草

 福寿草はキンポウゲの多年草で、旧暦の正月の頃に咲くので元日草(ガンジツソウ)とも呼ばれます。黄色の花弁は10~20枚、金属光沢があり、パラボラアンテナ型に開きます。花弁で反射された太陽の光は花の中央部に集束するため、内部温度は10度程高くなると云われます。虫の少ない冬ですが、ハナアブなどの越冬昆虫が、この暖を求めて集まって来るのだそうです。

小太りの土筆(つくし)のような福寿草の蕾。暖かな冬の陽を窓越しに浴びて、嬉しそうに佇んでいます。何となくユーモラスなその姿は、私達の心を和らげてくれます。
暖かな冬の陽を浴びて、嬉しそうに佇む福寿草
花の中央には黄緑色の球形をした「めしべ」があり、その周囲には多数の「おしべ」があります。

福寿草の花は、明るくなると開き、暗くなると閉じます。上の写真は、早朝雨戸を閉めたままの室内で点灯直後、下の写真は2時間後です。

福寿草の家族写真。真ん中の若夫婦は赤ちゃんを抱いています。