伊勢茶の郷 松阪市飯南町粥見

2023.5.9 伊勢茶の郷、松阪市飯南町と飯高町を訪ねました。紀州徳川藩の参勤交代の宿場町が道すがらに見られる国道166号線(旧和歌山街道)に沿って、高見山を源流とする櫛田川の上流から中流に開けた地域です。
伊勢・飯南茶とも称し、粥見の丘陵地に開けた茶畑を空撮してきました。今は省力化され、乗用型茶摘み機を使って迅速で、効率的に茶摘みが行われていました。なお、一箇所黄色い茶畑があり、突然変異した茶葉で、商品化を予定しているようです。
ところで、松阪市飯高町宮本は茶聖 大谷嘉兵衞翁(1844-1933 享年89歳)の生誕の地であり、胸像と墓が安置されています。19歳の時、横浜で製茶業を営む飯高町森出身の小倉藤兵衞に奉公する。
その後、スミス・ベーカー商会の茶買い入れ人になり、商才を発揮する。全国茶業組合創設に参画、茶業組合中央会議所会頭や日本貿易協会会長に就任している。1907年(明治40年)には貴族院議員に推挙され、1909年(明治42年)渡米実業団の団長 渋沢栄一らと共に渡米し、茶の関税撤廃に成功している。生涯を通じて、日本茶業の振興に力を尽くしました。