香良洲高台防災公園

2025.6.2 雲出川と伊勢湾に囲まれた三角州地帯にある津市香良洲町に造成された高台防災公園に行ってきました。
 津波が発生した際は避難場所とする目的で、周辺の国道バイパス工事で出た残土を使って盛り土をした。公共工事の残土を使って防災用の高台をつくるのは全国的にも珍しいという。津市香良洲町は海抜0~4メートル。南海トラフ地震では最大7メートルの津波が想定され、全域が浸水する恐れがある。高台公園は、盛り土をして海抜10・0メートルとした。地区の住民約4000人が避難できる。公園内の建物には、約1000人が一時避難できる。防災備品は、800人が2日間使える分を用意する。敷地内には約1000台分の駐車スペースがあり、非常用トイレやかまどの設置場所もある。
 公園がある場所は2008年頃から、国道23号中勢バイパスの整備工事で発生した土の仮置き場になっていた。地元自治会から「残土を有効活用できないか」という声が上がり、公園が整備された。公共事業の残土が恒久的な高台になった例は聞いたことがなく、全国からも多くの視察が来ているらしい。