日本水仙

日本水仙。白い花弁と中央の黄色い副花冠のアンサンブルが美しい可憐な花、真冬の寒さをものともせず、日本全国の水辺や、道端、野原、公園などでけなげに咲きます。てっきり日本生まれの在来種と思っていましたが、実は地中海原産で中国を経て日本に伝わった帰化植物で、いつ伝わったか分からないので史前帰化植物と云われます。中国では、水辺に咲く仙人のように美しいということで水仙と呼ばれるようになりました。ヒガンバナ科スイセン属ということですからヒガンバナの仲間ですが、ヒガンバナでは花は秋、葉は冬から春と別々ですが、水仙では冬一緒にみられます。

冬の陽を浴びてやわらかに咲く水辺の水仙
冬のあたたかな陽射しに、きょとんと咲く川辺の水仙。川面には冬の雲が映ります。
一人ぽつんと寂しそうです
燃える「ちがや」の紅葉を背景に咲く水仙
八重咲の水仙もあります
遠い昔の記憶が蘇りそうです
夜来の雨の上がった朝、木の葉や草についた雨露が冬の朝陽に輝きます。