とことめの里

2025.10.27「 とことめの里」のコスモスの畑を空撮してきました。今年はコスモスの育生にムラがあるようですが、広大な畑に、咲き乱れる可憐なコスモスの群生は必見に値します。
 ところで、 「とことめ」という名前は、万葉集に詠まれた波多横山(はたのよこやま)に由来しており、津市一志町井関付近の丘陵ではないかと言われています。
 この波多横山は、西暦672年の戦い「壬申の乱」で、父・大海人皇子(のちの天武天皇)と夫・大友皇子が争い、父が勝利し、夫を亡くした十市皇女(とおちのひめみこ) が伊勢へ赴いた時、その景色に心をいやされたという山のことらしいです。
 この時、付添の女官が読んだ歌が
  「河上の 湯都(ゆつ)磐むらに 草むさず 
           常に もがもな とこおとめにて」 
( 川のほとりの神聖な岩むらには草が生えないように、
       皇女にはいつまでも美しい永遠の乙女でいてほしい。)
   万葉集に残っているそうです。