大淀港

2023.7.19 大淀(おおよど)港を空撮してきました。かつては尾野湊とも呼ばれ、伊勢湾の中でも屈指の良港として知られていました。天照大神の御霊の鎮座場所を探し求めた倭姫命がこの地に辿り着き命名したという。歴代斎王をはじめ、古代の多くの歌人に「枕詞」として「大淀の松」や「大淀の波」と詠まれた景勝地でもあります。
業平松(なりひらまつ)は「伊勢物語」に描かれたとされる斎王(恬古内親王 やすこないしんのう)と在原業平の悲恋は神聖な存在である斎王の人間的な部分が垣間見えます。
斎王は出発する業平を大淀の海岸まで見送り、別れを惜しみ松の下でその情念を歌に詠んだと言われています。はかない恋の物語は後世に語り継がれ、大淀港そばにある松を「業平松」と呼ぶようになりました。現在の松は3代目です。