柳葉ルイラ草

 同じ柳葉ルイラ草の花を、ほぼ同じ角度で撮影したものです。右の写真では、中央が窪んだ普通の花に見えますが、左では花の中央部分が突出しているように見えます。光が花の背後より当たって背側の花弁(裂片)の基部まで明るく輝いているためで、錯視と呼ばれる目の錯覚による現象です。柳葉ルイラ草の花は錯視を起こしやすいのです。

 柳葉ルイラ草は、晩夏から秋にかけて民間の庭先にて、青紫の花を咲かせます。その「もの静かな」佇まいから、てっきり日本古来の在来種と思っていましたが、メキシコ原産で、アメリカへ移住し、戦後アメリカ軍が沖縄へ持ち込んだものが拡がったそうです。 シソの仲間で、キツネノマゴ科ルイラソウ属の小低木です。柳葉ルイラ草は、葉が柳の葉のように細くて長いのでこの名が付きました。