銚子川河口

銚子川は三重県南部紀北町を流れる二級河川です。日本有数の降雨量(年間平均約5,000mm)を誇る大台ケ原を源とし、全長わずか17キロメートルです。約1,400mの標高から山中をよどむことなく一気に流れ、集落付近からゆるやかに熊野灘に注ぎ、その透明度は『キセキ』と称されています。河口部の汽水域では海に向かう川の水と海から満ちてくる海の水が層をなし、ゆらゆらと揺らめく「ゆらゆら帯」を見ることができます。
 天然アユ、アマゴ、絶滅危惧種に指定されているアユカケ、近隣の川でも数の減りつつある手長エビ、汽水域で一生を過ごすシオアユなど、貴重な生き物が生育する清流です。 平成30年6月には銚子川で発見された『チョウシガワメリタヨコエビ』が新種として発表されました。