安乗埼灯台

2023.9.27 素晴らしい秋晴れに誘われて、志摩半島まで車を走らせ、穏やかな紺碧の海と白亜の灯台を空撮してきました。安乗埼灯台(あのりさきとうだい)は、志摩半島の的矢湾入り口の安乗崎にある灯台です。今からおよそ342年前の延宝9年(1681年)に、徳川幕府が船の道しるべとして燈明堂を建てたのが始まりで、現在の灯台は明治6年(1873年)にイギリス人R.Hブラントンの指導により、全国で20番目に完成された歴史ある灯台です。この時の灯台は八角形木造で明かりは石油ランプを使用し職員は3名でした。後に波の侵食により地盤が崩れてきたため、岬の突端から後退させ、昭和24年に建設されたものです。その際、現在の四角形鉄筋コンクリート製になっています。昭和32年(1957年)に製作された映画「喜びも悲しみも幾歳月」の舞台にもなりました。平成25年(2013年)には国の有形文化財に指定されており、「日本の灯台50選」にも選ばれています。