晩秋の宮川ダム

2023.11.26 宮川の上流大杉谷に設置されている宮川ダムを尋ねました。細長い人造湖の湖畔にはところどころですが、紅葉が綺麗に色づいていました。
宮川は海抜1694.9mの日出ヶ岳を有する大台ヶ原山系を源流とし、約91kmで伊勢湾にそそぐ県下随一の1級河川です。大台ヶ原山系は年間5,900mmにも及ぶ我が国有数の多雨地帯で、ひとたび降雨があると下流一帯を洪水の災禍にまき込み、干ばつともなると流量は急激に減少していました。
1952年(昭和27年)7月から、7ヶ年の歳月と87億円の巨費を投じて宮川ダムと長ヶ、宮川第一、宮川第二の3発電所が完成しました。ついで、1961年(昭和36年)宮川第三、1966年(昭和42年)に三瀬谷発電所、1085年(昭和60年)大和谷発電所が完成しました。この発電に加えて、洪水調整、かんがいなどの用水事業を行う宮川総合開発が現在まで延々と継続して行われています。