桔梗草

 桔梗草(キキョウソウ)は、北米原産の帰化植物で、今では東北以南の道端や草叢でよくみられます。よく似た植物として、鄙桔梗草(ヒナキキョウソウ)と鄙桔梗(ヒナキキョウ)があります。

晩秋の里山

 今回は晩秋の里山風景です。晩秋の里山は、傾いた太陽により、弱々しいながら照らし出されて光輝く風物と、背側の山々や様々な事物が投げ掛ける黒い大きな影が交錯します。弱まりかけた陽光と黒い影が織りなす晩秋の里山風景、じっくり...

桜たで

 サクラタデ(桜たで)は、花が大きくて美しいので、タデ科の中でも人気があります。最近は野山で群生を見かけることも少なくなり、地方によっては絶滅危惧種に指定されています。 直立した花穂に赤いつぼみが並び、開花しますとうっす...

犬たで(イヌタデ)

 犬たで(犬蓼:イヌタデ)はどこでも見かける雑草ですので、普段あまり気に留めませんが、よく見ますとなかなか美しい姿形をしています。しかも蓼には犬たで以外にも柳たで(柳蓼)、桜たで(桜蓼)など種類も多く、格段に美しい花を咲...

百日紅

 百日紅(さるすべり)は、夏から秋にかけて百日もの長い間、紅い花を咲かせるものですから「ひゃくにちこう」とも呼ばれます。ミゾハギ科の落葉中高木で、幹や枝の樹皮がすべすべしていて、猿も滑りそうだからこの名が付いたのはご存知...

夏水仙

 夏水仙(ナツズイセン)は、葉が水仙に似ているからこの名が付きました。水仙とは似ても似つかない華麗な花は無視されて、不本意にネーミングされた気の毒な花です。夏水仙は、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草(水仙も同じヒガンバナ...

サフランモドキ

 サフランモドキのモドキは、漢字で「擬き」と書き「似て非なるもの」の意味です。その名前の由来は次の通りです。サフランモドキは、江戸末期に日本へ渡来しましたが、当時の人は、薬用のサフランと思ってサフランと名付けたそうです。...

麦畑

 日本の里山を黄色く彩るもの、春には菜の花畑があり、初夏には麦畑の麦秋があります。菜の花畑の黄のイメージは、「鮮やか」「華やか」「みずみずしい」「甘い香」でしょうか。一方の麦秋の黄は、「やや渋い」「控え目」「乾燥」そんな...